第二波、受験シーズン直撃の悲劇


文部科学省が全国の教育委員会に向けて、遅れている教育課程を2~3年かけて取り戻す通知を出すと報じられました。

これは同時に、9月入学が無くなったことも意味すると思います。
私は個人的に9月入学に賛成ですが、39県で緊急事態が解除され、東京でも6月からの再開が濃厚です。2~3年かけて取り戻すということであれば、現状の制度でも十分に対応可能と判断されるはずです。

であれば、受験も予定どおり2月にやってくるわけで、心配されるのは第二波の到来です。
季節性インフルエンザとの違いが曖昧になると、たとえ第二波で無くとも混乱は起こりうる可能性は高く、何かしらの策は講じておかなければなりません。

まさか自宅受験をするわけにもいきませんし、延期というのも期間が知れています。
ゆえに「強行」ということになるのですが、もちろん密を作り出すわけにはいきませんので「分散受験」ということになります。

学校というのは広大ですから、多くはソーシャルディスタンス受験で対応が可能だとは考えますが、問題となるのはそれができない学校の場合です。

考えられる分散パターンとしては以下の4つがあると思うのですが、
  1. 大型会場での受験
  2. 複数会場での同時受験
  3. 試験の複数回実施
  4. 抽選による受験数の調整
「3」「4」に関しては、現実的にはかなり最悪です。

「3」はいわゆる何度でもトライできる複数受験ではなく、密を防ぐ分散方法としての複数回になりますから、希望通りの日程では受験できなくなる可能性があります。
午前・午後など1日にまとまっていれば良いのですが、日が変わるとなると併願校との調整が難しくなりますし、合否のタイミングによっては併願に右往左往することも考えられます。

「4」は言うまでもなく、運の要素が強く入ってしまうことになるのですから、それだけは避けなければなりません。

では「1」「2」ならスンナリ行くかと言われれば、もちろん試験官や会場の確保、運用面で課題は山積します。
しかし「2」であれば、それなりにウマく乗り切る方策もあるのではないかとも思っています。

何もTKPをフル稼働させるということではなく、こんな時こそ “持ちつ持たれつ” と申しましょうか、自校の受験が無い日は他校の第2会場として、それでも足りないなら、中高大と手をとりあえば、それぞれにノウハウもあるわけですし、十分に対応可能なのではないでしょうか。

当事者たちは何かしらで動いているとは思いますし、もっと良策もあると思いますから、失礼な物言いではありますが、
子どもたちにはすでに色んな受難がふりかかっておりますし、これからも受難が待ち受けているはずです。本番での不利益は少しでも減らしていただけるよう、前もって備えていただければと願っております。

市川スタイルでも、まだ密かもしれない難しさ。
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