そして伝説へ…『スーパーエリート問題集 算数 小学3年』
概要
(※本編未使用、付録のみ)
良い点
- 既存の問題集では飽き足らない子を満足させる鬼難度
- 付録の「おもしろ文章題 えかき算」で柔軟な思考力も
悪い点
- 3年生には複雑すぎる問題が多い
- 4年後期になって改めて見てみても、☆3の問題は難しく感じる(追記)
感想 1点:★☆☆☆☆ (付録 4点:★★★★☆)
あまりの難しさに、本編には手も足も出せなかったのですが、付録の「おもしろ文章題 えかき算」にハマってしまい、気づけば1~3年生まで、全3冊のお付き合いになりました。
1・2年生版に関しては、本編もチョロっと覗いてみたりしましたが、もはや3年生版になると本編には見向きもせず、付録だけをもぎ取るありさま…
それほどに難しいのが本編の『スーパーエリート問題集』であり、それでもヤりたくなるのが付録の『おもしろ文章題 えかき算』でありました。
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描いて答える「えかき算」 |
「えかき算」とは、式を使わずに絵で解くという、摩訶不思議な算術法でであり、考える力・絶対学力を育てる「どんぐり倶楽部」代表・糸山泰造による、“究極のドローイング・マスメソッド” であります。
その詳細については、糸山氏のホームページ(https://reonreon.com/)に事細かく書いてありますので、そちらを参照いただきたいのですが、きっと参照したところで、ページで迷子になり、なんとなく「ヤバさ」だけが伝わってきたのではないかと存じます。
ようするにとても端的に申し上げることはできないメソッドなのですが、端的に申し上げますと「視考力を活用した思考力」と言うことらしく、
図なり絵なり “自由に手を動かして” みて、公式や数式を極力使わず、全身全力で考え抜いてやろうじゃないかという、唯一無二の教材なのであります。
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むんずと考えるよりは「手」を動かす |
時として中学受験には、線分図や情景図、面積図に天秤図といった種々様々な作図が必要になってくるわけですが、それらも言わば “えかき算” であります。
そういった決まりきった作図法を詰め込む前に、自分なりに問題を具象化し論理的に整理するスキルをつけておく。
そういったことを低学年から実践するのが「絵かき算」であり、付録にされている「おもしろ文章題 えかき算」というのは、紛うなき本書の “実体” なのであります。
使ってみて
「えかき算」は「どんぐり問題」とも呼ばれているようで、非常にコアな 信者 ファンの方々もいるようですが、おふざけ抜きにして、とても素晴らしい3冊でした。
“とにかく手を動かしてみる” というクセがつくだけで、随分と長考するようになりますし、初見問題への対応も変わってくると思います。