鬼仕様の難解問題集『スーパーエリート問題集 さんすう 小学1年』

スーパーエリート問題集 さんすう 小学1年

概要

本当に1年生向けなのか、思わず表紙を確認してしまうハイレベルな問題集。
「鉄は熱いうちに打て!」とあるが、あまりの難易度にメンタルが先に打たれる。
絵を描いて文章題を解くという「おもしろ文章題 えかき算」が別冊で付く。

使用時期

小1・12月頃~すぐ挫折! (付録のどんぐり問題は小2・10月頃まで使用)

良い点

  • 1年生から“ガンガンいこうぜ!”みたいな家庭には最適。
  • 別冊の「おもしろ文章題 えかき算」は、低学年でも無理なく問題を図にする経験ができる。

悪い点

  • 理解に至らせることが困難な問題が多く、かなり親力が必要。
  • これがノルマになってしまうと子供がかわいそう。

感想 1点:★☆☆☆☆

「スーパーエリート問題集」と言うだけあって、これが1年生で解けているのなら、当たり前のように御三家が視野に入るだろうと思えるほど難解な問題集です。

樹形図が必要なものであったり、魔法陣であったり、立体切断であったり、三角数であったり、アレだったり、ソレだったり…、1年生では馴染みのないものばかりで、教える方にも相当のスキルが必要になります。

逆に言えば4年生では基礎として頻出する問題ばかりなので、シンプルに先取りを目指す問題集であるとも言えます。

興味本位から手を出してみたものの、我が娘にはどうあがいても理解不能な問題が多すぎて、すぐさまお蔵入りとなったわけですが、完全にムダとなったわけでもなく、付録の「どんぐり方式 おもしろ文章題 えかき算」からは貴重な技も伝授いただきました。

別冊となっている「どんぐり式 おもしろ文章題」は、式を書かずに(考えずに)、絵を描いて考えてみようという変わったアプローチで、問題を作図して整理するような学習をすることができます。

おもしろ文章題

算数の問題というのは、往々にして図にして整理してみると、具現化され理解に至りやすくなったりするわけですが、そのようなスキルに早いうちから取り組めたのは、とても良い経験ができたと思っております。

使ってみて

「おもしろ文章題」の文章は、ひょってしてキメてるのかな?と思えるほどファンタジーな世界観で、娘もかなり楽しそうにしておりました。

問題を作成をしている、どんぐり倶楽部の糸山泰造さんを検索してみると、中学受験は「危険」だとか、本書についても「付録だけを勉強の中心に」とか言っちゃってたりして、この問題集の性質とは真逆な価値観が面白いです。

著者自らコラ画像で自書をディスるww

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