実際に切る!だからワカる!『究極の立体《切断》』
概要
大ヒット思考アプリ『Think!Think!』の花まるラボによる「究極」シリーズ第1弾。デジタルならではの利点を活かし、立体の切断を容易く簡単に。
使用時期
小3・10月頃 ~良い点
- 実体験が難しい切断をアプリで体感
- 紙では難しいことも3Dで簡単にイメージ
- どんな立体も基本は3原則!という経験値がつく
悪い点
- 切り落としたもう片方の図形を見ることができない
- 辺の長さや比が参照できれば神アプリだった
- 無料体験ができない
感想 5点:★★★★★
立体切断というのは、中学受験の中でも難攻不落の代表格にあげられるような単元であります。
基本的には、同一平面・平行・延長という3原則を使えば正しく切断できますから、むしろ理屈に添うだけで簡単にも思えるのですが、
複雑な立体やダブル切断になると、条件がてんやわんやとなり、頭がチリチリとしてくるわけであります。
頭チリチリタイプの立体切断… |
そもそも「切る」という行為は、技術的に難しく、破壊も伴うため、実体験を積むのが難しいというのがあります。
レゴやLaQといった組み立て系は数多くありますが、斬り付け系いうのは数少ないのではないかと思いますし、粘土や豆腐で試そうにもウマくいくものでもありません。
そこで、このアプリが登場するわけですが、さすがデジタルと申しましょうか、まぁ本当に手に取るように「切断」がわかります。
ぜひ下記の動画を御覧いただきたいのですが、3原則による切断をしっかりと体感していくことができます。
もともとで言うと、このアプリを遊ぶには3原則への理解が必要になるため「早すぎるかな」という懸念があったのですが、プレイしてみると、なんとなくブッた斬っていくだけでも、感覚としては十分に養うことができ、早くから始めてもとくに問題なさそうだと思いました。
切り口を回転させながらじっくりと見ることができますので、紙ではなかなかイメージしにくいところも補完でき、切断の学習に差し掛かったときには大いに役立ってくれそうです。
「究極」シリーズをレビューする時は、いつも高額ゆえに評点が辛めになってしまうのですが、コレは身につくスキルから言っても文句なしに5点満点です。
私の中では『立体日本地図』に次ぐ、至極のマストアイテムになりました。
使ってみて
立体切断の教材には、学研の『立方体の切断の攻略』や、『透明立体模型』などがありますが、それらには単純な立体しか用意されておらず、あまり実践的とは言えません。
このアプリには「ヤリ過ぎ」と思えるほど豊富な立体が収められていますので、かなり実用的で今回の5,000円は非常に安いと感じます。
ちょっとだけ無料で体験できることができれば、5,000円でもバカ売れしそうな気がするのですが、そこだけは本当に残念です。