触れる図形問題『究極の立体《展開》』

究極の立体《展開》 究極の立体《展開》・端末画面

概要

大ヒット思考アプリ『Think!Think!』の花まるラボによる「究極の立体」シリーズ第2弾。
紙の問題集ではわかりにくかった図形問題も、3Dモデルやアニメーションでより直感的に分かりやすく。

良い点

  • 3Dで色々触れるので、図形イメージがしやすい
  • 面積や体積の考え方に通じる実用的なゲーム性
  • 遊びとして成立しているので、普通に面白い。

悪い点

  • 正解やヒントのアニメーションが早すぎて脳が追いつかないことがある

感想 3点:★★★☆☆

図形問題というのは、一見複雑に見えるものをいかに単純にしていくかという「見方」が決め手になると思います。
この見方は知識として身につけていくこともありますが、実際に手で触ったり作ったりしながら会得していくスキルも多分にあるわけです。

ゆえに「レゴ」であったり「LaQ」といったもので空間認識能力をつけていくことが、1つの流れになっているわけでありますが、このアプリはそういった定番に「また1つ新しいものが出てきた」と感じられる、なかなか画期的なアプリであります。

何が凄いのかというのは↓の動画を見てもらえたらと思うのですが、ようするに、3Dで色々とイジれるというのは、全然違うんだ。ということに尽きます。


これを紙の解答冊子で見せられたところで、てんでイメージができないわけでありますが、3Dアニメーションで提示される解答というのは別次元で、圧倒的なわかりやすさがあるわけです。

タブレットやスマホの画面上でプレイするというのも良い点で、平面であるがゆえに紙の問題との整合性が取りやすかったりもします。
ゲームの内容も「複雑な図形を基本形に分解していく」というもので、受験算数における面積や体積の考え方に直結した良さがあります。

ゲームの基本ルール
どのような基本形で図形が型どられているかを当てていくのがゲームルール。

と言っても、それを計算をさせたり、複雑な答えを求めるもるというものではありません。
ゲームとして楽しめることが大前提になっていますので、この辺りのバランス作りは、サスガ『シンクシンク』の花まるラボであると思います。

ゲーム画面1
①まずは展開図からどのような図形がデキそうか想像
ゲーム画面2
②想像ができたら、どんな基本形で作られているかを式にする

1点だけ至極残念なのが、解答のアニメーションが速すぎて、小2の我が娘には脳が追いついていかないことが間々あったということです。
アニメーション中の視点も固定されてしまっているので、例えば裏面がどのように組み立っていくのかと言った、個別過程をイメージするのはなかなか難しくも感じました。

できたらシークバーなどを利用して止めたり回転させたり、自分なりの速度や視点で見たかったというのがあり、今後のバージョンアップに期待したいところでもあります。

使ってみて

5,000円という値段に躊躇してしまうというのもあると思いますが、プログラミング工数などを考えれば、まぁ2,000円とかでは売れないだろうなというのもあります。
第1弾の『究極の立体《切断》』と合わせると1万円になりますが、7,500円でお得に購入できるバンドル版もあります。娘にもいずれは切断の方もプレイしてもらいたいと思っています。

リンク

商品情報(公式サイト)
ワンダーボックス