試行錯誤で力がつく『きらめき算数脳 小学1・2年生』
概要
泣く子も黙るサピックスが発刊する問題集。図形やパズル問題が大半を締め、試行錯誤する問題が多数。楽しげなイラストが満載で敷居は低いが、サピックスなので噛みごたえは十分。使用時期
小1・6月頃~小1・3月頃良い点
- あれこれと試行錯誤することで粘り強さが身につく。
悪い点
- ルールを把握して作業的に解く問題が多く、直感的な“ひらめき”を養うのには向いていない。
感想 3点:★★★☆☆
算数に「あてずっぽう」は無く、必ず理由があることを気づかせてくれます。我が娘には少々難しい問題が多かったのですが、
問題を何度も読み直したり、多角的にあれこれと試していけば、必ず解けるように作られているので、諦めさえしなければ、ちゃんと自力で解ききることができます。
当初は粘り強く問題に取り組むことができず、逃げ出したりイライラとする素振りもありましたが、「解けた!」という成功体験を何度か経てからは、粘り強く考えるということもまんざらでもない様子でありました。
サピックスの本ですから、それなりの難易度がありますが、まだまだ辛抱ができない低学年だからこそ、挑戦する価値のある問題集だと思います。
我が娘は他のお子さんに比べてやや諦めが早いタイプであると思っているので、とても良い経験になりました。
使ってみて
きらめき算数脳の問題文には、ちょっとした読解力が必要です。あれこれと試行錯誤するのが目的の本であると思いますので、問題把握ができていないと思ったら、躊躇なくちょっとしたヒントを出しながら進めても良いと思います。
ただ、解法についてはヒントなしで試行錯誤した方が良いと思います。
知識やスキルはそこまで要求されませんので、今日できなければ明日、明日できなければ明後日と、自分の力で解ききるのが良い体験につながるような気がしています。
根強い小島よしお