骨太の思考力『きらめき算数脳 小学2・3年生』

きらめき算数脳 小学2・3年生 金魚とりゲーム

概要

天才的思考センスというよりは、地に足のついた地道で骨太な思考力を育てる問題集。
SAPIXの『算数パズル王国』を担当するtwo-way氏が問題を作成しており、難関算数に向けた種まきが随所に見られる。

使用時期

小1・3月 ~ 小2・3月

良い点

  • あれやこれやと試行錯誤することで粘り強さが付く
  • 難問揃いだが紙面が楽しげで良い意味で騙される
  • 一冊やり終えた頃には「算数 すなわち忍耐ナリ」と悟りが開ける

悪い点

  • 作業的な問題が多く子どもは面倒臭がる
  • 組み合わせを調べるパターンが多い
  • 2,090円と値段が高い

感想 3点:★★★☆☆

2019年の開成の最終問題 ↓ を見た時に「きらめき算数脳っぽいな」と思ってしまいました。

開成の過去問
開成の2019年算数・大問4

論理パズルのような問題で、地道にやっていくととても時間内には解けないのですが、地道にやっていけば解けないこともない、そんな面白い問題でした。

受験算数を解くには “お作法” と申しましょうか、考え方にある種のパターンがあるわけですが、そういったテクニックを真の理解にするためにも、地道な試行錯誤を怠らないクセというか、しっかりと下層部から対峙する姿勢が必要になるかと思います。

本書は一見にぎやかで、メインキャラクターには “やおきんとハロの混血キャラ” みたいな骨抜き感もありますが、そんな受験算数に必要な地道で骨太な思考力をつける、武骨な問題集であります。

テーブルの問題
トライ・アンド・エラーで少しずつ思考力を鍛える

どちらかと言うと「難しい」と評される問題集ではあると思うのですが、意外とやっていることは基礎的で、あまり算数力というのは必要としていません。
それどころか、知識やセンスも必要としていませんので、本当は「難しい」問題集ではないのです。

なぜ難しく感じるかと言うと、理解に至るまでには、何度も何度も試行錯誤する “根性”や、 何度も何度も問題文と例文を照らし合わせる “根性” を必要とする、根性×根性=ド根性 みたいな問題集であり、そもすればポキリとメンタルが折れかかる問題集だからではないかと思っています。

箱の中身はなんだろな
諦めないメンタルがとにかく大事

スグに解ける子はよっぽどセンスがある子だと思います。そういった子は将来に渡り算数が得意なのではないかとすら思います。

普通なら「もういやだ」と投げ出してしまうような問題集ですが、とにかく「諦めない」という粘り強い気持ちや、「多角的に見直す」というトライアル精神さえ根付いてくれば、必ず解くことができるのは間違いありません。

徐々に正解に近づいていく感覚は中毒性が高く、この本で身につけた忍耐力や解決能力があれば、算数程度のことだったら屁の突っ張りにもならないかもしれません。

使ってみて

手詰まりになる問題が多く、我が家では丸々1年かかりました。
ただ、将来に向けた手応えというのは確実にあり、この完成度に持っていけるのはサスガSAPIX&two-wayさんという気がいたします。
とにかく諦めず、今日がダメなら明日、明日がダメなら明後日、それでもダメなら来週といった地道な演習も良いかもしれません。

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