超人たちに学ぶ算数の向き合い方


maッthル超人大集合ッ!
今週末は血の祭典、『ジュニア算数オリンピック』が開幕であります!

今日は逸る気持ちが抑えきれず、持ち物の確認などをしていたのでありますが…

あれ?…無い…。

無いよね…受験票…。

おんやぁ!?っとなって、慌てて未開封の郵便物を探るわけでありますが、

「眉間にある第三の目」…違うッ!
「掛け算の順序に迫る」…違うッ!
「西友500円オフクーポン」…いるっ!
「Wordにしたら5枚の大作」…違うッ!

無い! 受験票が無い!!

急ぎ受付完了メールから問い合わせ先を…と思ってメーラーを起動しますと…。

「注:受験票はございません。大会参加番号を控えていってください。」

なるほど…さすがは算数超人であります…。

兎にも角にも受ける前から相性が悪いのが算数オリンピックでございます。

「ピーター・フランクリン」だと思っていたら、実は「ピーター・フランクル」で、恥ずかしい思いをしたことがございますし、
一昨日は、難解すぎたSPICAの対策講座に心を折られ、「私、受けない。」とボイコット宣言が飛び出すなど、モスクワオリンピック以来の大喧騒もございました。

そちらはありがたいことにフォロワーのお子さんから可愛らしい激励メッセージを頂き事なきを得たのでありますが、
算オリ公式ドラマに「かとうかず子」が出演してるのかと思ったら、実は「かとうずんこ」だと分かった時には、さすがの私もブチ切れそうになりました。

かとうずんこ
出演:かとうずんこ

とは言え我々も冷水をくらっているだけではありません。

頂いた激励メッセージを機に俄然ヤル気を出した娘は、トライヤ(ア)ル突破に躍起となり、本日は少々の予シリ演習後、久しぶりに算オリ対策などもしておりました。

まず何からやろうかと考えた時、部分点が稼げそうな虫食い算や、解きやすそうな推理・根拠の問題などに目が行くのですが、今さらそれを拾いにいったところで焼け石に水であります。

せっかくですのでSPICA講座にあった図形問題を解いてみようと、コチラ↓の問題に取り掛かったのでありますが…

あれ、おかしい…まったくその解答はおかしく思えてしまうのであります…。

SPICAの問題
SPICAの問題(※訂正あり)

恐らくは図3となっている部分が「2/10 ÷ 2 = 1/10」で、「(3/10 + 1/10) ×2 = 8/10」が正十角形に重なっている部分となり、最後も「80×2 - (80×8/10)×2」で32平方cmが正しく思えるのですが、超人が間違っているとは思えず、私としてはまったく自信がありません…。

実は後情報で、ちゃんとSPICAの授業中に訂正があったらしいのですが、娘からはそのような話はまったく無く訂正用紙やメモなどもありませんのでしたので、悩むこと1時間以上であります…。

もはや娘も寝る時間を過ぎてしまい、意を決してtwitterで聞いてみましたら、「算オリの公式ページに同じ問題があるよ!」ということで、32平方cmが正しい確証を得ることになるのですが、ところがどっこい、公式ページとSPICAで、これまた解き方がぜんぜん違うのであります…。

過去問
【クリックで公式の問題ページへ】

いったいどこまで相性が悪いんだ算数オリンピック!!!

となるわけですが、いやはやなるほどなるほど…。

SPICA版の方がやや難解ですが、四角形を作ったり割合で考える手法はずいぶんと汎用的で今後にも活かせそうな解法であります。

おそらくですが、公式ページに取り上げられるような問題ですから「皆さんご存知でしょ」ということで、あえて別の解法を提示してきてくれたのかもしれません。

超人たちというのは、普段からこのようにして1つ問題を多様に楽しみまくっているのかと思うと、
ただ解く、ただ解かせるだけでは飽き足らず、しつこく吟味、丸裸からのレントゲン。さらには惑わしの訂正ありと、実に大変な変態でやがります。

かく言う我々も、「104平方cmは無ぇだろ!」なんて言いながらも、あ~でもないこ~でもないと、随分と楽しんでいたような気もします。
そのように考えますと、娘や私にも、算数超人の素質というのは備わっているのかもしれません。

せめてそのようにでも思わないと、受験料:4,950円(税込み)と、過去問:4,000円(税抜き・送料別)、今日のてんやわんやも含めた落とし所というのが見当たらないのであります。