発展問題を解ける子にする『秘伝の算数』
概要
4・5年向けの「入門編」、5・6年向けの「応用編」、6年向けの「発展編」の全3部作。読んだ者を次のレベルへと誘うまさに秘伝の書。
ラフな語り口とレイアウトが親しみやすく、読み終えた頃にはダサい表紙も神々しく見えてくる。
ラフな語り口とレイアウトが親しみやすく、読み終えた頃にはダサい表紙も神々しく見えてくる。
使用時期
娘未使用(親が参考使用)良い点
- ちょっと深い知識を読み進める達成感に中毒性がある
- 人に教えたくなるような豆知識もいっぱい
- 解説が至極丁寧で語り口も柔らかい
悪い点
- 読むだけでは身につかないので、類題を探す必要がある
- 表紙がダサすぎてレジに持っていくのが恥ずかしい
感想 5点:★★★★★
今回紹介する『秘伝の算数』は参考書というか、読み物に近い本で、娘ではなく、私自身が算数を知るために利用したものになります。
受験算数全般について「なぁ!算数っておもしれーだろ!」みたいなノリで、案外深いところまで教えてくれるので、知らず識らずとレベルアップしているのが実感でき、かなり中毒性の高い本です。
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よくみる鮫の歯とは違う円の面積の解説 |
ちょっと潔癖気味と申しますか、やけに幅広く説明する傾向があり、ついて行くのが大変なコトもあるのですが、
ハマれば「算数大好き!」が完成され、ニューワールドに突入する可能性すら秘めており、本来であれば、娘にも取り組んでもらいたい超良書です。
惜しむらくは、塾と併用するとなると、時間的にとても難しいということであります。
3年生から読めるような内容ではありませんし、予習シリーズなどとはまた違った解説もありますので、ムリをすると供給過多になる可能性もあると思っています。
そのため、大変に個人的な意見にはなりますが、この本は「とりあえず本棚に置いておく」とか、「親」が子に変わって、一度目を通すべき本なのではないかと感じています。
我が家の場合ですと、私が本書から得たネタを元に、子どもの進捗に合わせてコミュニケーションとして打ち込むような利用をしており、それはそれで活用ができているのではないかと思っております。
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言われてみれば「9.9%」でしかない九分九厘 |
使ってみて
突然ファイナルファンタジーにハマった話が入ってきたり、分数÷分数を「説明がめんどう」と言い出したり、脱力しまくっているのがすこぶる魅力的です。
順列の問題で「何通りの整数ができるか、答えてみろよ。オイ。」とキレ気味だったのには、思わず吹き出してしまいました。
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情緒不安定な問題文。 |