灘合格率トップの家庭教師が、億の損切りをしていた話
この週末、YouTubeを散策しておりましたら「FXトレーダーが生放送中に1億2000万円をロスカットされる」という、なかなか衝撃的な生放送に出くわすことがありました。
その瞬間はあまりにも突然で、見ている側も胃が潰れる思いでしたが、
その数分後には改めて同じポジションで億の勝負を仕掛けるというナカナカのキレ者っぷりでございます。
見たところまだ若く、しかもイケメンというオマケ付きなのですが、なんでもこれで通算5度目の億切りだそうで…。
きっと青汁王子的な成功者なのだろうと勝手な想像をしていたのですが、本日のツイートを見てみましたら「昨日は何とか起きあがり家庭教師を6時間した。」とありまして、え? 家庭教師なの? どゆこと? とググッったりしてみますと…、灘中合格率トップを誇る家庭教師さんということで、やはり完全なるキレ者だったわけでございます。
中受お父さんといたしましては、俄然興味が湧いてしまったのですが、
イケメンの動画では「算数は絶対的先行逃げ切り型」「みんな2・3年から空いた時間は全部勉強」「塾の半年から1年は先を行く」的なコトが語られていまして、やはりキレ者というのはまったくもって違うわけであります。
良く「先取りか・時期相応か」などという論議に対し、「結局はあなたのお子さん次第」などという箸にも棒にもかからない結論が下されることがありますが、
キレ者からすれば、そのような議論はまったく意味を成してないと申しましょうか、紛うことなき「先取り一択」でありまして、むしろ清々しさすら感じてしまいました。
まぁ普通に考えるのならば、やはりそういうことになるのでしょう。
大手塾であれば、新入生を迎え入れる営業的側面もありますので、低学年時にそこまで行き過ぎた先行はしないと思いますが、フォトン算数クラブのような御三家塾であれば、それこそ1・2年時に入塾を限定させ、低学年からの先取りで実績を作っていくわけです。
是か非かで言っても、理解も発想も追いついているのであれば、それは「先取り」ではないわけですから、優秀な子はどんどん先に進むべきです。
時として前に進むことにとらわれてしまい「教え込む」ことになると、弊害はあるのかもしれませんが、優秀な子が先に進むことには何の罪もありません。
むしろ凡人と同じ内容で進んでしまう方が、日本にとって弊害でしかないでしょう。
たとえFXで5億溶かそうがなにをしようが、その一部でもノブレス・オブリージュされているのであれば、社会としてそれほどありがたいことはないわけで。
そういった道徳観についても、当然ながらに先行して教えているのでしょうから。