眺めているだけで楽しい『はじめての日本地図絵本 歌って覚える47都道府県』
概要
47都道府県1つ1つの特徴を、イラストで学ぶことができる地図絵本。全編ひらがなで綴られており、対象としては幼稚園児~小2くらいだが、取り扱っている内容は意外と深く地理全般に渡る。
使用時期
小1・12月頃~小2・12月 (※)現在もサブで使用中良い点
- イラストが楽しげで、大人が見ても十分に面白い
- 地方の方言や妖怪など、子どもの興味をそそる構成が多い
- 紙面のテンションが高く、なんだかワクワクする
悪い点
- 写真や漢字が無いので、わかりにくい面もある
- あくまでイラストなので、デフォルメ気味で勘違いが生まれる
感想 4点:★★★★☆
学校で都道府県を覚え始めるのは4年生になってからなんだそうですが、食卓を囲むにも、スーパーで買い物をするにも、ある程度の地理が低学年からあるのと無いのとでは大違いだと思います。しかしながら、地域色も合わせて立体的な知識にしようとすると、意外と前提知識も問われるもので、確かに4年生くらいまでは難しいのも都道府県だとは思います。
そこで、低学年に向けたこの『日本地図絵本』が登場するわけですが、まぁ全編ひらがなだからとて内容が伝わりきると言うことでもありません。やはり親も一緒になって下地を補足していかないと、期待するような知識にはならないと思います。
ただ、子どもにとって楽しげな地図になっていることは確かですので、その辺に放置しておけば娯楽感覚で楽しんでくれるのがこの本の良いところであります。
眺めていくうちに「和歌山の飛び地ってなんで?」とか「セブンイレブンのおにぎりって、はえぬき?コシヒカリ?」といった興味や疑問が湧き始め、そこから深い知識へといざなうキッカケになってくれたりもします。
ライスLOVEな娘は米の品種に興味を持つ |
我が家では、この本がきっかけで「見えるぞ!ニッポン」を視聴するようになったのですが、意外と視聴テキストとしても役に立ってくれました。
今後地理の学習が本格化してくれば、きっと深いものに繋がってくれそうだなと、そんな期待が持てる地図だと思います。
使ってみて
写真が無く、すべてがイラスト&平仮名で綴られているので、秋芳洞の黄金柱を「泥の滝」だと思っていたり、十和田湖を「生き物のタコ」だと思っていたり、予想外の勘違いがあることもありました。鍾乳洞を知らなければ「泥の滝」にも見えなくもない |
湖である前提が無ければ「水色のタコ」にも見えなくもない |
ただ、子どもからすれば、このイラストだからこそ興味が向いている面もありますので、
そのあたりは承知の上、親が気づいたときや、成長に任せて修正できれば良いのかなとは思っております。