『パパは勉強がつまらなくないの?』
日付も変わり家族も寝静まった頃、その日は組長のスペースもありませんでしたので、いつものように「川上憲伸・カットボールチャンネル」をチェックしてから、リビングで予習シリーズの勉強などをしておりました。
はて? 理科13回の発展問題。
これはいくらなんでも算数の問題だから、飛ばしちゃってもいいんじゃなかろうか。
とか、
あれ? 算数19回「図形上の点の移動」。
今後の速さや比を効率よく積むには、丁寧にやっても良いのではなかろうか。
とか、
相も変わらずぶつくさとやっておりましたら、目を覚ました娘が ガチャリ と入って来たではありませんか。
寝ぼけ眼で声もかけてくれるなという感じでしたので、そのまま予シリに目を落としておりますと、訝しげに覗き込むなり、『パパは勉強がつまらなくないの?』と訊いてくるのであります。
なにか禅問答のような違和感を感じつつ、
とっさに頭に浮かんだのは、「いや、別に、つまらんことはないな…。」
ただ、小学生の時に勉強が楽しいと思ったことはありませんし、娘のような立場で受験勉強をするとなると、これは御免こうむりたいとも思うのです。
塾のカリキュラムに追われたり、調べれば済むことを覚えたり、それは凄くイヤだなと。
ですから、『もし逆の立場だったら、そりゃぁつまらないかもなぁ』と返してみたのでありますが、
それを聞いた娘は堰を切ったように『ホントだよ』『もう嫌だよ』『中学受験をやりたいなんて言うんじゃなかったよ』『勉強をやりたいと思うことなんかゼンゼン無いよ。』と、非常にマズ~イ感じなのであります。
我が家というのは子どもの意思に関係なく、中受が既定路線のブラック家庭です。
とは言え、低学年からやろうと思っていたわけではなく、それについては「私も中学受験の勉強をしたい」と言われたことがトリガーにはなっています。
次女からすれば長女が私立中学を謳歌しているのを見て、軽く触発されただけだったのでしょうが、真に受けた私が「はて…今から始められる中学受験の教材は…」と調べ始めてしまったのが運の尽き。あれから3年。思えば随分とフルスロットルでここまで来てまいりました。
ここ最近は「もう5年生だから」「比も先に経験したいから」と、学習を30分増し、睡眠を30分削るなど、負担増もかなりのものになってきました。
だからと言って私が、「そうだよね」「そろそろ疲れるよね」と接するのも、これはせっかくの機会。役割が違います。
愛想笑いで同意の気持ちは示しつつ、少し思いの丈を続けてみることにしました。
👨パパは勉強を楽しめてるけど、実は勉強が辛いとも感じるんだよ。
だって、勉強すればするほど、あぁ…これを若い時に知っていればなぁ…って、後悔するばかりなんだぜ。
今も “物の運動” ってのを勉強してるんだけど、これを子どもの頃に知ってたら、かなりヤバいミニカーのコースが作れたかもしれない。
だから例えつまらなかったとしても、小学生から勉強できる方がずっと意味があるし、パパからすると超うらやましいよ。
👧いやいや、ゼンゼンうらやましくないよ、パパみたいに勉強しないで生きていくほうが良いよ
👨いやいや、パパは勉強してきたパパの方がいいよ。きっと今頃超エグゼクティブだよ。
👧いやいや、それだけはないよ。
👨いやいや、それどういうことだよ。
(中略)
👧はぁ~~、ウチに生まれたからには中学受験は避けて通れないのか…
👨そゆこと、そゆこと。わかったら早く寝れ
👧んじゃおやすみ。
👨もう遅いから、明日は朝勉なしで寝かしとくぞ
👧いや、起こしていいよ。
👨何いってんだ。どうせ起きないだろ
👧いや、起きるよ。やっぱパパみたいにはなりたくないしね。😜
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…てな感じで。
なんだか少し成長過程を感じたような感じないような。
やっぱり中学受験というのは、まっぽし楽しいなぁと思わせて頂いたのでありました。