図形問題と直角君との思い出
さて、このところ算数は、第8回「三角形の角」~第11回「三角形の面積」をやっているところであります。
この辺りは小3までの蓄積もありましたので、チョチョいと横断的にやってしまおうと目論んでいたのですが、やってみればそうはイカンザキでして、錯角や外角の定理の見極めなどになると、まだまだ甘さが露呈してしまっている感じです。
図形の「見方」や「センス」になると、慣れや演習量も必要でしょうから、それはそれで良しと言いますか、回りくどくても、余計な補助線があろうとも、ガマン強く見守るしかないのですが、
ちと気になったのが、『ひし型の対角線は90度に交わる』とか、『平行四辺形は向かい合う角度が一緒になる』とか、そういった決り文句みたいなことも忘却されてしまっていたことであります…。
平行四辺形でEC・DCは二等辺 |
上記の問題で「ア」を求めるには、単純に180から114を引けば良いだけなのですが、なぜか補助線を引き始めた娘は、三角形「B.A.D」を作り「F.E」にも引かれ始めますと、さすがに私の頭の中でBAD FEELINGが流れ始めまして「ちょっとお待ちなさい、娘さん。」と。
「BOOWYかよッ!」とツッコんでもキョトンとしておりましたが、「平行四辺形というのはこのような理由からこのような性質を持つのですよ。お忘れではないですか。」と。
さらにもって 「先ほどのひし形ですが、対角線が交わる角度についてもお忘れではないか」などと重箱の隅をつつくように事情聴取をしておりましたら、安定の癇癪勃発でございます…。
娘がこういった問題を解く時は、なるべく口を出さないようにと、まさに本日Twitterでつぶやいたばかりなのですが、“最低限コレは理解してから進むべきだ” と思うところもありまして、私も後ろに引けません。
ということで、今回は仕方なく「私の小学生時代のクラスメイト、直角君の話」をすることになりました。(は?)
我がクラスメイトの直角君は、恐ろしく真面目で冗談がまったく通じず、些細なことも直ぐに先生に報告をする、The直角というヤツでありました。
学校の廊下を曲がる際には、1直角で方向転換。
前ならえの号令がかかれば腕はピシッと90度。
お辞儀はさすがに60度くらいで、お風呂の温度も40度くらいだとは思いますが、
歩く姿は軍の行進を思わるような鋼のような男でありました。
そんな直角君が体育座りをしようものなら、スネと背骨は当然平行。膝裏とお腹のあたりは錯角になります。
膝を抱える腕には…などと話をしていると、ようやく娘もケタケタと笑いだしてくれまして、なんとか話も聞いてもらえる雰囲気に。
私は基本的に、この直角君が大嫌いで、とても仲が悪く、チリトリに施した布袋マークを剥がされたりもしたのですが、
直角君。この度は本当に助かりました。