最後の合不合が終わってからが本当の勝負ッ!


いよいよ今週、6年生にとって最後の 四谷大塚・合不合サピックス・合格力判定テスト が開催されます。

毎年、この合判ではイマイチな結果ながらも、入試本番でジャイアント・キリングを起こすお子さんがおり、周りから見れば「スゴイ!」とか「奇跡!」ということになるのですが、それもよく考えたら大変に失礼な話であります。

ジャイアントキリングと言うのは、成すべきことを成した者にしかもたらされません。
そしてそれは合判~入試までの間に、しっかりと成されたはずなのであります。

首都決戦を考えた場合、じつにこれからまだ2ヶ月もの時間があります。
今年はコロナに備えて冬休み以降は学校を休むことになるでしょうから、これまでの人生の2ヶ月とはまるで違います。
過去問を貪り食し、海馬を染め直す、中受生活において最も濃密な時間帯となるはずです。

この時期はラストスパートですから、差がつきにくいという考え方もあると思いますが、
私はまったく逆の考え方です。これまでとはまったく違う時間軸ですから、むしろハネないわけがありません。

大事なことはこの合不合の結果を受けて「もうダメだ」と思わないことだと思います。
例えば今の時点で過去問の点数が足りなかったとしても、それはまだ本番を2ヶ月も前にしているのですから、当たり前であるとも言えます。
とりわけこの時期は、志望校を下げてくる人は多いと思いますが、上げてくる人は僅かですので、ボーダーライン上にいる場合は「諦めない」ということだけでも有利になるかもしれません。

我々はまだ低学年ですから、ずいぶんと先の話のように感じますが、今から「この2ヶ月をどう過ごすか」というのはイメージしておくのも結構面白いものです。

実際、長女はこの間に大きく大きく伸びたと思っていますし、私が目の当たりにした例では、元よりこの2ヶ月を社会に当てることを予定しており、見事志望校に合格されている方がおりました。
正直、早くから社会を捨てているような振る舞いでしたので、「これは…ムリではないか?」と思えましたが、ジャイアント・キリングではなく、毅然とした「戦略」だったように思います。

我が家で言いますと、もちろんまだ戦略めいたことは考えられておりませんが、長女時代の経験をもとにカタチだけは妄想もしておりまして、
冬休みの突入と当時にコタツを買って、ハチマキを締めて、ドテラを着て、時間も気にせず、眠くなったらバタッと寝てしまうような、そんな勉強一直線の1ヶ月を過ごしてみないかと娘に話しております。

小学生の子どもになんてことをさせるんだ!と叱られてしまうかもしれませんが、私自身が受験経験というのが無いもので、そういった浪人生活のような物に憧れがございます。

そのような話をしておりますと、面白いもので、我が娘は「6年生の12月から家でガリ勉するのが楽しみだよ」なんて、3年後の巣ごもりに前向きになっていたりもするのです。

私も、今からその引きこもり受験生活が楽しみで仕方がありません。
何だかそれもひとつの思い出というか、ソコで娘がハネるような予感がしてならないのであります。

コタツで勉強
えぇ~い!勉強をせんかいぁい!