人間形成を兼ねる国語の演習
さて、9月上旬より取り掛かっていた「論理国語・小2向け」ですが、今週無事に終わらすことができました。(おめでとうございます!)
小1向けと同内容のところはすっ飛ばしたこともあり、もしかして早く終るかなと思っていたのですが、結果的には予定どおり6週目での修了となりました。
最後となった演習は「理由と意見を書こう」ということで、同じ質問を「賛成」「反対」の立場から理由を考えてみるという、なかなか面白い内容です。
「川で溺れそうになっている子犬を助けるか?」という質問に対し、「助ける」「助けない」という立場から意見を述べるという、なかなかヘビーな問題もございましたが、そのなかでホッコリしたのが、「お昼は給食が良いか、お弁当が良いか」という↓の演習でありました。
え~と…字が汚すぎるので、改めて文字起こしをいたしますと、
お弁当派の意見としては、
- 「みんなと食べ物が違うので、見せ合いっこする楽しみがあるから」
- 「ママに作ってもらったご飯には気持ちがこもっているから」
- 「ママが早起きしてお弁当を作るのはかわいそうだから」
- 「おかわりができるから」
なぜ給食派は「うんこマン」と落書きされているのかは別としまして…、
それぞれ「見せ合いっこが楽しい」「おかわりがうれしい」という自己観点からのものと、「ママの弁当は気持ちがこもっている」「ママが早起きするのがかわいそう」という、他者への観点のものが入っているということが、なんとなく嬉しく思ってしまったのであります。
ちょいと前に、他者への理解に対する問題が苦手かもしれないと思ったのですが、
ちゃんとママの苦労や、家族としての気持ちが、伝わっているじゃないですかと。
ただ、国語の問題として出てくるのは、「その者の立場に立った」いわば「他者からの観点」であります。
「 “ママの弁当は気持ちがこもっている” って書いてあるけど、ママの立場からすると、どんな気持ちをが込めてるんだろう?」と聞いてみたところ、
「今日も元気に頑張って とか、ちゃんと健康に育つように栄養バランスとか」「そういう気持ちが入ってるから美味しいんだと思う」ということで、
私は弁当など一切作ったことがありませんが、演習になぞり、ママの立場になって考えてみると、なんだか苦労が報われた思いがいたしましたww
国語の演習というのは、さまざまな意見や立場、話し合いを通じて、娘の考え方や人間性というのにも触れることができますし、またそれらを形成する意味でも良い演習となることが多々あります。
こと低学年のうちは算数と良く言われてはおりますが、国語こそ低学年のうちは捨てたものではありませぬ。